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- 科名・属名 : シキミ科 シキミ属
注.APG分類ではマツブサ科(SCHISANDRACEAE)、学名(I. tashiroi)
- 特徴 :
高さ4〜10mの常緑小高木または低木。
葉は互生して枝先に集まってつき、葉身は狭卵状楕円形〜倒卵形、長さ6〜12(-15)cm、幅2〜4.5(-5)cm。先は鋭尖頭で基部はくさび形、全縁。質は革質、両面無毛。葉柄は長さ8〜17mm。
花は葉腋につき、白色で、花被片は12〜22個、中部のものは狭長楕円形、長さ7〜15mm。雄しべは5〜21本、葯は長さ1〜1.5mm。雌しべは(11-)12〜13個の心皮が集まる。
果実は心皮が集合果で、熟した心皮は長さ14〜18mm、幅6〜8mm、厚さ3〜4mm。種子は楕円形で扁平、褐色で長さ7〜8mm。
シキミに似るが、葉がやや大きく、心皮の数が多いことが異なる。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣、西表島) (国外:台湾) 山地の尾根
- 花期 : 11〜5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年2月21日 沖縄県西表島 中上・全体2 2014年3月22日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
シキミによく似た花で、特徴欄に記したように、葉がやや大きいことや心皮の数が多いことが違いとされる。
真冬でも沖縄八重山諸島では本土と異なり色々な花が見られるが、それでも全般的にまだ花が見られる植物は少なく、そんな林中で見られる白色の花には目をひきつけられる。
いずれにしてもシキミによく似ているので果実も同じような形をしているが、心皮の数の違いをはっきり確認できるので、果実の写真も早く撮影したいものだ。
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