ベニオグラコウホネ(紅小倉河骨)

Nuphar oguraensis var. akiensis


ベニオグラコウホネ1

  • 科名・属名 : スイレン科 コウホネ属

  • 特徴 :
     水中に生える多年草。
     普通葉は水上葉(浮葉)で、葉身は広卵形、長さ9〜19cm、幅8〜15cm。裏面に毛がある。葉柄は極めて細く、断面は三角形で中央部に穴がある。
     花は花茎を水上に伸ばし1花つける。花は黄色で、径2〜3cm。柱頭盤が紅色。葯は2.5〜4mm、花糸は葯の2〜3倍の長さ。水上葉(浮葉)は広卵形で、長さ8〜14cm、幅6〜9cm。裏面に毛がある。沈水葉は広卵形〜円心形で、長さ8〜14cm、幅6〜12cm。水上葉ができても多くの沈水葉が残る。
     果実は腋果状で水中で熟し、緑色で長さ2〜4.5cm。種子は長さ3.5〜5mm。

  • 分布・生育地 :
     本州(広島県)、四国・九州 (国外:朝鮮)
     ため池、川

  • 花期 :   6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2013年6月2日  佐賀県
     中上・全体2   同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 2018年6月15日    同  上
     左下・花2 2013年6月2日    同  上
     右下・葉 2018年6月15日    同  上

  • 撮影記 :
     オグラコウホネの変種で、柱頭盤が黄色ではなく紅色のもので、それ以外は母種と違いはない。
     本州(広島県)、四国、九州に知られ、6月に佐賀県を訪れた時、開花に出会った。
     水中に咲く植物は近寄るわけにも行かず、かつこの花のように柱頭盤の色の違いがポイントとなると、少し高い位置から撮影しなければならない。
     幸いなことに、道路から池を見下ろすことができ、咲いている花の紅い柱頭盤をしっかり撮影することができた。

  • 葉

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ベニオグラコウホネ2

花1

花2