ヒツジグサ(未草)

Nymphaea tetragona


ヒツジグサ1

  • 科名・属名 : スイレン科 スイレン属
     注.APG分類では、学名(N. tetragona var. tetragona)

  • 特徴 :
     水中に生える多年草。
     地下茎は太く短い。
     葉は根生し、葉身は卵円形〜楕円形で、長さ10〜20cm、幅5〜12cm。基部は深い心形、長い柄があり水面に浮かぶ。
     花は、根生する長い花柄の先に1個、径約5cmの白い花をつける。花弁は8〜15個、雄しべは多数、葯側生または内向する。萼片は4個、緑色で果時にも残り、花弁とほぼ同長。
     果実(液果)は球形、水中で成熟する。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外: 東アジア〜インド(北部)、シベリア、ヨーロッパ)
     古い沼や池

  • 花期 :   6〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2008年8月3日  群馬県尾瀬ヶ原
     中上・全体2 2019年7月26日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花1 1984年7月15日    同  上
     左下・花2 2018年7月24日    同  上
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     古い沼や池に成育し、花の咲くのが未の刻(午後2時)であることから和名が付けられている。
     とは言うものの、必ずしも2時にならないと咲かないわけではない。実際には午前中には開花し、夜に閉じる。
     夏、尾瀬ヶ原を訪れると、池の中には白いこの花や、黄色のオゼコウホネが咲いているのが見られる。

  • 葉

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ヒツジグサ2

花1

花2