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- 科名・属名 : スイレン科 コウホネ属
- 特徴 :
水中に生える多年草。
地下茎は太く地中を這い、白くい。
水上葉は水の上に抜き出て、葉身は狭卵形〜長楕円形、長さ20〜52cm、幅10〜26cm。裏面に少し毛がある。流水中では葉は水上に出ず、薄く膜質でコンブ状の水中葉になり、縁は波状になる。
花は水上に長い花柄を伸ばし、1花をつける。花柄は中実。花冠は黄色で径4〜6cm。萼片は花後緑色が強くなる。葯は長さ3〜8mm、花糸は葯と同長〜2倍長。
果実は液果状で水中で熟し、緑色で長さ3〜6cm。種子は卵形、長さ4〜5.5mm。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部)〜九州 (国外:日本固有?) 浅い池や沼、小さな流れ
- 花期 : 6〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年8月29日 新潟県福島潟 中・全体2(流水形) 2008年9月23日 栃木県佐野市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2021年5月24日 大分県宇佐市 右下・葉(水上葉) 2021年5月25日 大分県佐伯市
- 撮影記 :
コウホネ属の葉は普通水上に葉を広げるが、この花だけは水上葉が水上に突き出るので、見ただけで本種とわかる。
ただ、流水中に生えるものは中上の写真のように水上に葉が出ず、コンブのような水中葉だけになるので注意が必要だ。
上は、オニバスを撮影に出かけた新潟県の福島潟で、湖(?)に流れ込む川の中に群生していたものである。
数日前の台風で増水した後で、葉が泥をかぶっていて汚く、水をかけて泥を洗い流しながら撮影した。
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