シモツケコウホネ(下野河骨)Nuphar submerusa |
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水中に生える多年草。 この属に特徴的な水上葉をつけず、薄い膜質で長く伸びる水中葉だけをつける。 花は水中から花茎を伸ばし1花つける。花は黄色で、径3〜4cmで、柱頭盤は赤い。 葉柄は中空でオグラコウホネと同様。 本州(栃木県) 浅い小さな流れの中 2005年9月19日 栃木県 上は拡大写真あり(写真をクリック) アップ 同 上 栃木県でつい最近発見された、新種のコウホネの仲間である。 水上に浮葉を作らず沈水性の葉身しかないのが特徴で、写真では茶褐色のコンブのように見えるのが葉である。流水中では水上葉ができないことが他のコウホネ属でも見られるが、この花は池に植えても水上葉は作らないそうである。 夏から秋にかけて花茎だけが水中より伸び、黄色の花を咲かせる。柱頭盤が紅色になることも特徴の一つである。 生育地は、清らかな水の流れる水路で、わずかなスペースだけにこの花が生育していた。こんな場所で、誰にも気づかれずよく今まで生き延びてきたなと感心すると同時に、有名になったらすぐになくなってしまう危うさも感じさせられた。 同じ科の仲間の花 |