アソヒカゲスミレ(阿蘇日陰菫)

Viola yezoennsis var. asoana


アソヒカゲスミレ

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属
     ここでは変種(var.)としたが、品種(forma)の考え方あり

  • 特徴

  •  草丈5〜12cmの多年草。
     ヒカゲスミレの変種(または品種)で、葉がヒョウタン形になる。
     花時の葉の大部分、特に花後は3中裂してほこ形の特異な形になる。
     葉の形の外はヒカゲスミレと変わらない。

  • 分布・生育地

  •  本州(広島県)九州(阿蘇)
     低山地の湿り気の多い半日陰

  • 花期
  • : 4月

  • 撮影月日・場所

  •  2011年4月23日 熊本県阿蘇
     中・花、下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  どう考えてもこの花の花期としては遅すぎると思いつつも、今年は遅れ気味だからひょっとしてとの期待もあった。
     道端にこの花の特徴であるヒョウタン形の葉が出てきた。しかし、花をつけた株はない。やはり駄目かと思い始めた頃、花が終わったばかりの株が目に入った。
     これならまだ咲いている株があるかもしれないと必死に探す。しかし、花付きが悪い上、花をつけた株も全て終わっている。
     また、来年かと思い始めた頃、林下で白い花をつけた株に出会った。ややくたびれた花であるが、かろうじて咲いている。
     前日の雨で花や葉も汚れていたが、このスミレとの出会いは何にもまして嬉しかった。
     全ての葉がヒョウタン形かと思ったが、一部には切れ込みのない長卵形の葉も混じっていた。

    同じ科の仲間の花
花

葉