エゾノアオイスミレ(蝦夷の葵菫)

Viola teshioensis


エゾノアオイスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈3〜10cmの多年草。
     花時の葉は先の尖った卵形で長さ2cm程度であるが、あまり開かず巻いている。両面にビロード状の毛のある場合が多い。
     花は直径1.5cm程度、アオイスミレに似ているが、よく平開し紅紫色の花色も濃い。側弁は有毛。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     山地の落葉樹林下

  • 花期
  • : 4月中旬〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2000年4月23日 山梨県三ツ峠
     下 1992年5月24日 北海道中川郡

  • 撮影記

  •  アオイスミレに比べると山地に多く、越冬葉を出さないことや、花がよく開くことが異なるとされる。
     それよりも、全体に生えるビロード状の毛が印象的で、すぐ本種とわかる。
     本州産(上の写真)は花がよく開いて、北海道で見た株(下の写真)より見映えがする。
     三ツ峠ではまだ他の植物も芽出さない林下で鮮やかに咲いていた。

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エゾノアオイスミレ2