エゾノタチツボスミレ(蝦夷の立坪菫)

Viola acuminata


エゾノタチツボスミレ

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈20〜40cmの多年草。
     茎葉は卵形〜心形で長さ2〜5cm、上部のものほど大きい。基部は浅い心形。
     花は直径1.2〜2cmでタチツボスミレより小さく、淡紫色〜白色であるが、淡紫色が基準品である。
     側弁は有毛で花柱にも肉質の突起毛が密生している。距は白色で短く、背面中央に溝がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(伊吹山、岡山県)
     山地の落葉樹林下や草地

  • 花期
  • : 4月下旬〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  1996年6月1日 長野県南佐久郡
     白花 1993年6月13日 長野県松本市


  • 撮影記

  •  名のとおり北海道に多く、本州では山地の樹林下や高原の草地で見られる。
     本州では山地や高原に多いことから割合に遅めの花期で、6月頃、高い草丈に似合わず小さな淡紫色の花を咲かせる。
     したの写真のように白花も多く、シロバナエゾノタチツボスミレ(f. alba)と呼んでおり、花弁が小さくて円い傾向がある。
シロバナエゾノタチツボスミレ