ハマニオイタチツボスミレ(浜匂立壺菫)

Viola obtusa var. lucida


ハマニオイタチツボスミレ1


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
     注.APG分類では、ニオイタチツボスミレと区分せず。

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     有茎種であるが花時は地上茎が短く、無茎種のように見える。
     花期の根生葉および茎葉は卵形〜心形で、長さ幅とも2〜4cm。先は丸く、基部は心形。表面には強い光沢がある。
     花は直径約2cm、濃紫色で花弁は丸みがあり、花柄は無毛。
     ニオイタチツボスミレに似るが、葉が大型で光沢があり、花茎は無毛であることが違い。

  • 分布・生育地 :
     本州(太平洋岸) (国外:日本固有)
     海岸の草地

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2009年3月28日  神奈川県三浦半島
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     ニオイタチツボスミレの海岸に生えるタイプで、花茎に毛がなく葉に光沢のあるのが特徴とされている。
     「神奈川県植物誌」では変種として位置づけられている。ただ、改訂新版「日本の野生植物3」(平凡社刊)、やいがりまさしさんの「日本のスミレ」(山と渓谷社刊)では別扱いはしていないが。
     以前三浦半島のこの場所を訪れた際、海岸への崖の途中でスミレの葉を見つけた。この花ということはわかったが、なかなか花期に訪れる機会がなかった。
     やっと訪れてみるとちょうど花期、光沢のある大きめの葉や毛のない花茎もしっかり撮影した。

  • 葉

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ハマニオイタチツボスミレ2

花

花柄