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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈5〜10cmの多年草。
無茎種。地下茎は短い。
葉は互生、葉身は長さ3〜6cm、3全裂し裂片がさらに基部から3回掌状〜羽状に全裂するか3全裂するので、5全裂しているように見える。花後葉は伸び、長さ10cm程度になる。
花は径1.5〜2cmで白色、時に裏側に紅紫色の筋の入るものもあり、芳香のあるものも多い。側弁は有毛。距は太く、長さ4〜6mm。花柱は突頭形(カマキリの頭形)、上部が左右に耳状に膨らまず、柱頭は短かく突き出る。萼片は披針形、付属体の切れ込みは深い。
果実(刮ハ)は長楕円形で鈍頭、長さ1〜1.3cm、深緑色で紅紫色の斑点がある。
- 分布・生育地 :
本州(秋田県以南)〜九州 (国外:日本固有) 日当たりのいい草地や林縁
- 花期 : 3月下旬〜5月中旬
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1998年4月12日 静岡県伊豆半島 中・全体2 1986年4月29日 山梨県南都留郡 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 1978年5月31日 長野県南佐久郡 右下・葉 1986年4月29日 山梨県南都留郡
- 撮影記 :
同じように葉の裂けるエイザンスミレが3つに裂けるのに対し、本種は5つに裂けているように見え、裂片も細い。
エイザンスミレより明るい場所を好み、数もやや少ないように思え、花にはいい香りのするものが多い。
伊豆の山道の際にて見かけた株は、花数も多く、やや含み咲き気味に咲く本種にしては珍しく、きれいに平開している。
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