ヒメスミレサイシン(姫菫細辛)

Viola yazawane


ヒメスミレサイシン1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈4〜8cmの多年草。
     葉は細長い心形で長さ2〜5cm、両面に散毛がある。花時は葉は展開せず巻いている。縁には粗い鋸歯がある。
     花は直径1〜2cm、花弁は白色で先端は反り返り、唇弁には紫条がある。側弁は無毛。

  • 分布・生育地

  •  本州(中部、関東地方)
     亜高山〜高山帯の針葉樹林下や林縁

  • 花期
  • : 5月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年5月27日 長野県北佐久郡
     中 1995年5月6日 山梨県三ツ峠
     アップ 1983年4月30日  同 上

  • 撮影記

  •  本州中部のフォッサマグナ帯の周辺にのみ分布している。
     このような分布をする植物にサンショウバラなどがある。
     1,300mを超える亜高山帯〜高山帯に生育するため5月になってから咲く。
     関東地方ではスミレの多い三ツ峠でもその頃は他のスミレはピークを越えており、スミレが目的で出かけるとやや寂しい。

     これまであまり花付きのいい株をみたことがなかったが、長野県のある岩場で、花が2〜4個もついている群落に出会った。
     初めは別の種と思うくらいで、巻いている葉を見て本種であることが確認できた。

    同じ科の仲間の花
ヒメスミレサイシン2

花アップ