ヒトツバエゾスミレ(一葉蝦夷菫)

Viola eizanesisi var. simplicifolia


ヒトツバエゾスミレ1

  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜15cmの多年草。
     葉は株によって異なり、3〜2裂するもの、欠刻のあるもの、単葉のものなどいろいろある。
     花時の葉は長さ2〜5cm、幅1.5〜3.5cmであるが、花後は長さ20cm近く、幅も10cm程度になる。
     花は直径2cm前後、淡紅紫色で側花弁は有毛。
     この花の白花を、
     ナルカミスミレ(f. leucantha)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州、四国 (国外:日本固有)
     腐植土の多い山地の林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     1984年4月29日  群馬県鳴神山
     中上 2008年4月19日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・ナルカミ 2015年4月22日    同  上
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     群馬県の鳴神山はカッコソウの自生地として有名であるが、カッコソウの咲く少し前、スミレの種類も多い楽しい山だ。
     有名なナルカミスミレを産し、一度は訪れたい山である。
     本種は、関東地方の北部に知られていたが、最近、白馬や四国でも見つけられたようだ。
     写真でもわかるように、株ごとに葉の形が異なり、それだけでも面白い。

  • 葉

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ヒトツバエゾスミレ2

ナルカミスミレ

花