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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属(ミヤマスミレ節)
- 特徴 :
草丈8〜10cm。
無茎種。地下茎は短い。
葉は互生、葉身は線状長楕円形〜長楕円状披針形、長さ1〜4cm、幅0.5〜1.5cm。先は円形〜鈍形、基部はくさび形で葉柄に流れる。両面無毛であるが、表面にいくらか毛のあるものもある。
花は花茎の先に1個つき、白色で、径1.5〜2cm。花柄は長さ(5〜)7〜10cm。花弁は細長く、側弁と唇弁に紫色の条があり、側弁の基部は有毛。距は短い嚢状、緑色を帯びた淡色、長さ1.5〜2.5mm。萼片は披針形で鋭頭、長さ4〜5mm。花柱は虫頭形(カマキリの頭形)、上部が左右に張り出し、柱頭はごく短く突き出る。
果実(刮ハ)は長楕円形で、淡緑色、長さ9〜15mm。
- 分布・生育地 :
本州(滋賀県以西)〜九州 (国外:日本固有) 山地の草原
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年5月22日 山口県阿武郡 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
シロスミレによく似ているが、葉はより細く、基部はくさび形である点が異なる。
西日本の標高700〜1500mの高地に点々と知られ、東日本にあるシロスミレとは分布を異にしている。
スミレ類の中では遅咲きで、5月末にこの花を求めて山口県まで出かけ、山頂近くの草原で葉も花もほっそりしたシロスミレによく似たこの花を見つけた。

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