イリオモテスミレ(西表菫)

Viola tashiroi f. takushii


イリオモテスミレ1

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈3〜6cmの多年草。
     葉は三角形で長さ0.5〜1cm。表面は濃緑色で基部は心形になる。
     花は長い花柄の先につき、白色で径約1cm、花弁はやや細い。  ヤエヤマスミレの品種で、母種の葉が菱形が基本であるのに対し、本種ではハート形になるのが特徴である。

  • 分布・生育地

  •  沖縄(八重山諸島) 渓流沿いの岩上

  • 花期
  • : 2〜4月

  • 撮影月日・場所

  •  2007年4月28日 沖縄県西表島
     下  同 上

  • 撮影記

  •  ある花を探して入った渓流の岩場で、スミレの白い花が目に入った。今どきまだヤエヤマスミレが見られるのかと近づいてみると、葉がハート形になったこの花だった。
     八重山のスミレ類は2月ごろから4月ごろまでが花期で、GWの撮影行ではスミレは頭になかった。花を12月に見たこともあり、南の島の花の花期は本当に??だ。
     ヤエヤマスミレとの違いは、葉が菱形であるのに対し、本種は基部が心形になるのが特徴とされている。しかし、その中間のタイプもよく見られ、分けるべき違いなのかどうかは個人的には疑問だ。

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イリオモテスミレ2