カクマスミレ(角間菫)

Viola phalacrocarpa × V. variegata var. nipponica


カクマスミレ1


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜10cmの多年草。
     アカネスミレゲンジスミレの雑種。
     花時の葉は、広卵状披針形〜長楕円状披針形で、長さ2〜9cm、幅1.3〜3.5cm。両面にアカネスミレのような短毛があり、裏面はゲンジスミレのように紫色を帯びる。
     花は淡紅紫色で径2〜2.5cm。花弁には紫条が多く、側弁は有毛。
     アカネスミレ状のものとゲンジスミレ状の2型がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(長野、山梨県) (国外:日本固有)
     山地の林縁、林下

  • 花期 :  4〜5月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2011年4月30日  長野県諏訪市
     中上・全体2    同  上
     中下・全体3 2015年4月23日    同  上
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 2011年4月30日    同  上
     右上・葉(表)、右下・葉(裏)    同  上

  • 撮影記 :
     アカネスミレゲンジスミレの雑種であるが、ゲンジスミレの分布が限られていることもあって、そう簡単に目にすることはない。
     訪れた赤松交じりの林下、そこまでの道中の所々に親となる両種が点々と咲いていた。
     咲き始めのその花は、一見するとアカネスミレ的、ただ葉裏は紫色を帯び、間違いなく雑種のようだ。珍しいスミレに出会えた。
     いつも雑種のスミレで不思議に思うのは、両種が群生し混生している場所でなく、どちらの花も点々としか見られない場所に多いことだ。

  • 葉(表)

    葉(裏)

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花