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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
- 特徴 :
草丈1〜2.5cmの多年草。
茎は倒伏して長さ1cm程度で、花後も大きくならない。
葉は卵状心形で、長さ0.4〜1cm、幅0.4〜0.8mm。質は厚くて光沢があり、縁に4〜8個の鋸歯がある。
花は葉よりも高い位置につき、白色で径5〜8mmと非常に小さい。側弁はわずかに有毛。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島) (国外:日本固有) 高山帯の湿地
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年5月29日 鹿児島県屋久島 中上・全体2 2017年5月18日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花1 2006年5月29日 同 上 左下・花2、右下・葉 2017年5月18日 同 上
- 撮影記 :
樹林下の登りが飽きてくる頃、突然視界が開け小花之江河につく。ここともう少し上にある花之江河が、屋久島高地の湿原植物の宝庫だ。
このスミレは、湿原や高地のミズゴケの中に隠れるように咲いているごく小さなスミレで、知らなければ気がつかずに通り過ぎてしまう。
ニョイスミレの変種で、それが1〜2cmくらいの高さに圧縮され、花も同様に小さくしたような感じだ。
写真では大きさがわかりにくいが、1円玉の大きさが直径2cm、そのくらい草丈と思えばその小ささがわかっていただけるだろう。
花期もピークは6〜7月であるが、花は5月から9月頃まで咲くようで、気をつけていれば必ず見られるだろう。
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