コタチツボスミレ(小立坪菫)

Viola grypoceras var. exilis


コタチツボスミレ

  • 科名・属名
  • : スミレ科 スミレ属

  • 特徴

  •  草丈5〜10cmの多年草。
     タチツボスミレの変種で、全体小型、茎は立ち上がらない。
     葉は扁三角形で長さ0.7〜1.5cm、基部が切形〜浅い心形になるのが特徴である。
     花は直径1.5cm程度とやや小型、花弁は淡紫色で幅が広い。

  • 分布・生育地

  •  本州(鳥海山、東海地方以南)〜九州
     林下や林縁、路傍

  • 花期
  • : 3〜5月

  • 撮影月日・場所

  •  2002年4月13日 福井県三方郡
     中・花 2011年5月9日 徳島県三好市
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  本州日本海側は東北地方南部以南、太平洋側は東海地方以西から九州にかけて見られるスミレであるが、日本海側のスミレで他の地域では少ない。
     葉の基部が心形にならず、切形から浅い心形になるのが大きな特徴である。
     福井県のある谷に春の花を探しに出かけたところ、林道の法面に張り付くように咲いていた。
     また四国でも、山地の道路際の明るい林縁で特徴ある葉をつけていた。

    同じ科の仲間の花
花

葉