ナエバキスミレ(苗場黄菫)

Viola brevistipulata subsp. brevistipulata var. kishidae


ナエバキスミレ1


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの多年草。
     有茎種。
     一般に明るい乾燥地は小型のもが多いが、日陰の湿った場所では20cm位にもなる。
     オオバキスミレの変種で、花は黄色と変わらないが、茎は紅紫色を帯び、葉は厚く光沢があり、葉脈はへこみ、茎に短毛がある。
     茎葉は3個が輪生せず、1個が離れてつく。

  • 分布・生育地 :
     本州(東北地方南部〜北アルプス、岐阜県美濃地方、福井県) (国外:日本固有)
     亜高山の向陽地や林縁

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年6月6日  群馬県谷川岳
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     谷川岳は遭難の多い山で有名であるが、夏、登山道を歩くのであれば、花の多い素晴らしい山である。
     以前、盛夏の頃訪れた時、この花は山頂近くの雪田跡に数株見られたが、花期的には遅く、気に入った写真が撮れなかった。
     標高の低い所ではもっと早い時期に咲くと聞き、梅雨前の1日出かけてみた。山登りには最適な晴天も、写真撮影には辛いピーカンの日和だった。
     蛇紋岩の地肌の見えるありそうな場所を探したが、それらしき姿は全く見えない。すこし範囲を広げて探し、やっと急斜面に咲いているのを見つけた。
     近づいて見ると、もう花が萎れている株もあったが、何とか元気な花を見つけて撮影した。日当りのいい場所では5月から咲いているようだ。

  • 葉

    葉柄

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ナエバキスミレ2

花