オオバキスミレ(大葉黄菫)

Viola brevistipulata


オオバキスミレ1


  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
     注.APG分類では、学名(狭義)(V. brevistipulata var. brevistipulata)

  • 特徴 :
     草丈15〜30cmの多年草。
     有茎種、地下茎は太くて匍匐し、分枝する。  葉は互生、根出葉は少数あるか花時にはなく、卵形〜心形、長さ3.5〜7cm、幅2〜6cm。長い柄がある。茎葉は心形〜卵形、長さ3〜10cm、幅2.5〜9cm。先は鋭尖頭〜鋭頭、基部は心形〜円形、縁には波状の鋸歯がある。質は薄くて柔らかく、両面とも無毛。葉柄は長さ0.5〜2cm。托葉は離生し、卵形で長さ3〜7mm、ほとんど全縁。
     花は黄色で、径約1.5cm。花柄は根元から出て、長さ3〜7cm。側花弁と唇弁には紫色の筋があり、側弁の基部には毛がある。距は短く、嚢状。萼片は披針形で、付属体はない。
     果実(刮ハ)は卵状で、無毛

  • 分布・生育地 :
     北海道(南部)〜本州(東北地方〜京都府の日本海側) (国外:日本固有)
     多雪地の山野

  • 花期 :  4〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 1997年4月29日  新潟県北魚沼郡
     中上・全体2 2005年6月25日  秋田県駒ヶ岳
     中下・全体3 1997年4月29日  新潟県北魚沼郡
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・花 1979年5月20日  新潟県十日町市
     右上・葉 1978年6月18日  群馬県尾瀬ヶ原

  • 撮影記 :
     GWの頃、多雪地の山間の春はまだ浅く、山陰には黒く汚れた残雪が残る。
     そんな中、陽光地の山裾や土手には明るい日差しを一杯に浴びて咲く、鮮黄色のこの花が眩しい。
     まだ若芽が芽吹いたばかりの林下にはカタクリキクザキイチゲが咲き、一年で最も華やかな季節である。
     山間部の谷間など雪が遅くまで残る地域では7月頃まで花を見ることができる。

  • 葉

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花