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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
注.APG分類V、Wでは、学名(V. rostrata var. japonica)
- 特徴 :
草丈7〜20cmの多年草。有茎種。
茎は数本が叢生して分枝し、時に越冬する。
根出葉は円心形〜心形、長さ2〜5cm。先は鋭頭〜鋭尖頭、基部は深い心形、波状の低い鋸歯がある。質はやや硬く、濃緑色で光沢があり、普通両面とも無毛。葉柄は長さ2〜5cm。托葉は狭卵形、長さ約2cm、羽状に中裂する。
花は径約1.5cm、淡紫色〜赤紫色、花弁は長さ12〜14mm、平たくつぶれたような形になり、側花弁基部は無毛。萼片は広披針形で先は鋭尖頭。特徴は唇弁の距で、長さ1〜3cmと目だって長く、斜上する。
別名 テングスミレ
高山の蛇紋岩地に進出し、小型化し色の濃くなった品種を、
●ミヤマナガハシスミレ(f. alpina)という。
- 分布・生育地 :
北海道(西南部、浜頓別町)、本州(鳥取県以北)、四国 (国外:日本固有) 低山の林下、林縁、崩壊地
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 1997年3月29日 新潟県弥彦山 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花1 1990年4月25日 青森県青森市 左下・花(正面) 2018年3月31日 鳥取県岩美郡 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
ナガハシスミレ(長嘴菫)の名より別名のテングスミレの方が、この花の特徴をよく言い表わしている。
本州の日本海側を中心に分布し、初めて見たときはその距の長さに感動した。
距の向きは後だけでなく、アップの写真のように上を向く株などいろいろ変化があって面白い。
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