ナガバノスミレサイシン(長葉の菫細辛)

Viola bissetii


ナガバノスミレサイシン

  • 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
     注.APG分類では学名(var. bissetii)

  • 特徴 :
     草丈5〜12cmの多年草。
     葉は少なく、披針形〜三角状長卵形で長さ3〜8cm。表面は緑色で裏面は紫色を帯びる。葉は花時には十分展開していないことが多い。
     花は直径2〜2.5cm、花弁は淡紫色〜淡紅色で濃淡の変化は大きいが、色の薄いものが多い。側弁は無毛で雌しべの柱頭がくちばし状に長くなる。
     花の白色のものを、
     シロバナナガバノスミレサイシン(f. albiflora)(左下の写真)という。

  • 分布・生育地 :
     本州〜九州の太平洋側 (国外:日本固有)
     林下などやや日陰の湿った所

  • 花期 :  3〜4月

  • 撮影月日・場所 :
     1999年3月21日  東京都高尾山
     中・花    同  上
     下左・シロバナ 2015年4月21日  東京都陣馬山
     (上、下左は拡大写真あり、写真をクリック)
     下右・葉    同  上

  • 撮影記 :
     スミレサイシンが主に日本海側に分布するのに対し、本種は太平洋側に分布する。
     写真の株は淡青紫色であるが、普通淡紫色の花が多く、全般に色は薄目である。
     割合に花つきのいい株が多く、大きな花はやや暗い林下でよく目立つ。

  • 葉

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花

シロバナナガバノシミレサイシン