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- 科名・属名 : スミレ科 スミレ属
注.APG分類では(V. boissieuana var pseudoselkirkii)
- 特徴 :
草丈2〜4cmの多年草。
葉は三角状卵形〜卵状心形で、長さ幅とも0.6〜1.1cm。表面は深緑色で、縁に粗い鋸歯がある。
花は0.7〜1cm、白色で紫条が多い。側弁は有毛。
ヒメミヤマスミレの小型化したもの。
葉に白斑の入るものがあり、
●フイリヤクシマミヤマスミレ(f. albovariegatus)(左の上から3番目の写真)という。
- 分布・生育地 :
九州(屋久島) (国外:日本固有) 山地の林縁、林下
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年5月29日 鹿児島県屋久島 中上・全体2 同 上 中中・フイリ 2015年4月11日 同 上 中下・渓流型 2017年5月19日 同 上 (上、中1〜3は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2015年4月11日 同 上 右上・葉、右下・葉(斑入) 同 上
- 撮影記 :
屋久島は世界遺産の登録された屋久杉の島であるとともに、九州一の標高をもつ宮之浦岳があり、島でありながら植物の垂直分布の違いが簡単に観察できる素晴らしい場所である。
ただ、雨の日が多いことから余裕のある花見の日程を組む必要があり、時間が取れるようになったら出かけようと訪問せずに、後の楽しみにとっておいた。
2006年、やっと訪れたものの大雨で飛行機は欠航し、いきなりの予定変更で船での訪島となった。
島の林道沿いには花が終わった小さなスミレが目に付く。目的のヤクシマミヤマスミレだ。
遅いのかなと思ったが、翌日山に上がると、高所では道路際や林下など至るところにこの花がまだ花を咲かせていた。斑入りの株も多く混生していた。
別の時、渓流際でもこの花を見つけた。葉が小さく、増水にも耐える形になっていた。
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