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- 科名・属名 : シュウカイドウ科 シュウカイドウ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
根茎は這って葉をつけ、根を出す。
葉は対生、葉身は斜円形、直径8〜14cm。先は急鋭先頭、基部は斜心脚、縁には細かい鋸歯がある。質は草質または革質、両面とも無毛。葉柄は長さ10〜20cm。
花は茎頂に長さ10〜30cmの集散花序となり、10数花をつける。花柄は長さ5〜15mm。花冠は白色で花弁化した萼片が2個、大きくて円形、長さ約1.5cm、内側の花弁2個は小さく、倒卵形で長さ約1cm。雄しべは多数あり、長さ約2.5mm、雌花は少数。花柱は3個。柱頭は2岐する。
果実(刮ハ)は不同三角形、長さ約1cm、3個の不同の翼がある。
- 分布・生育地 :
沖縄(八重山諸島) (国外:台湾、フィリピン(緑島、蘭嶼) やや湿った常緑樹林下
- 花期 : 3〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2004年4月10日 沖縄県西表島 中上・全体2 2022年7月11日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2004年3月27日 同 上 左下・花 2022年7月11日 同 上 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
西表島でもマルヤマシュウカイドウは、沢筋で比較的よく見かけるが、本種の生育地は限定されるようだ。
花はそっくりで、葉が丸くて切れ込まないのが特徴である。葉の丸いのがコウトウで、淡紅色の花がまるやまとは、すぐに勘違いしそうである。
樹林下のやや暗い場所に生えることから、出来るだけ絞って撮影するのだが、白い花はいつも飛び気味になってしまう。
和名のコウトウ(紅頭)は、この花の原記載産地であるフィリピンの蘭嶼の以前の地名の読み方からきている。
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