アオヒメタデ(青姫蓼)Persicaria erectominor f. viridiflora |
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草丈20〜40cmの1年草。 茎は下部は地を這い、上部は直立して少し分枝する。 葉は互生し、広線形〜長披針形で、長さ3〜8cm。先は鋭形か鋭尖形で、基部はくさび形か円形。両面の縁と裏面脈上に短毛がある。 托葉鞘は筒形で、外面に伏毛があり、縁毛は短い。 花は枝先に円柱状の総状花序となり、花被は白色で長さ約2mm、5深裂する。 そう果は3稜形、黒色で光沢がある。 母種のヒメタデの花被は淡紅色となる。 北海道〜九州 湿地 2008年9月23日 栃木県渡良瀬遊水地 中 2003年8月24日 同 上 下 2008年9月23日 栃木県渡良瀬遊水地 母種のヒメタデは淡紅色の花を咲かせるが、白い花の本種はその品種とされている。名前の通りやや弱々しげな花である。 全国的には少ない花であるが、夏から秋にかけて渡良瀬遊水地を訪れると、ごく普通に目にすることができる。 ここには、地名を嫁したワタラセツリフネや他では見られなくなった湿地の植物などが数多くあり、遊水地のできた経過はともかく、現在では貴重な自然遺産ということができる。 公園として整備されているこの場所には多くの人が訪れるが、残念なことに?花を愛でる人はほとんど見かけないのはもったいない限りだ。 同じ科の仲間の花 |
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