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 - 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
  注.APG分類では、学名(P. barbata var. barbata)  
 - 特徴 :
  草丈30〜100cmの多年草。 
 茎は基部が這って節から根を下ろし、よく分枝してほぼ無毛、上部は斜上〜やや直立、圧着する毛があるが腺点はない。 
 葉は互生、葉身は披針形〜長楕円状披針形で、長さ7〜15cm、幅1.5〜4.5cm。先は鋭尖頭で基部はくさび形、全縁。両面に毛があるが、腺点はない。 
 托葉鞘は円筒形で、長さ1〜1.5cm、伏した剛毛があり、縁毛は長く托葉鞘とほぼ同長。 
 花は茎頂に5〜7cmの偽総状花序となるか腋生する枝の先に直立し、密に花をつける。花被片は長さ2.3〜3mm。雄しべは普通8個、葯は白色。 
 果実(痩果)は鈍い3稜のある卵形、長さ1.5〜2.2mm、黒褐色で光沢がある。  
 - 分布・生育地 :
  九州(奄美大島以南)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、熱帯アジア)  水辺、休耕田など明るい湿った場所  
 - 花期 :   ほぼ周年(秋が主体)
  
 - 撮影月日・場所 :
  上・全体1 2008年12月14日  沖縄県西表島  中上・全体2 2003年12月14日    同  上  (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)  中中・花序1 2008年12月14日    同  上  中下・花序2 2018年11月3日    同  上  左下・托葉鞘 2008年12月14日    同  上  右上、右下・葉 2018年11月3日    同  上  
 - 撮影記 :
 
 本州の湿地に生えるタデ科の植物といえば夏から秋に咲くものが多いが、沖縄では秋から冬にかけて見ることが多いがほぼ周年花が見られる。 
 というより、夏の湿地はハブの住かで、草の茂る水辺には近づきたくないからというのもある。 
 沖縄ではこの花を見かけた時、葉の中央に暗斑紋があり(右上の写真)、シマヒメタデと思い、斑紋のないものが本種と思っていた。 
 ある時、托葉鞘を確認したらどちらも同じで、同一種であることがわかった。  
 
  
 
  
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