オンタデ(御蓼)

Aconogonon weyrichii var. alpinum


オンタデ1

  • 科名・属名
  • : タデ科 オンタデ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     ウラジロタデの変種でよく似ているが、この花は葉の裏面に白い綿毛がほとんどないので、緑色に見えるのが特徴である。
     それ以外は母種と変わらない。
     別名 イワタデ

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中部地方以北)
     高山帯の砂礫地、崩壊地

  • 花期
  • : 6〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  1983年7月31日 山梨県富士山
     中 2003年8月2日 長野県宝剣岳
     下・雌株 1979年8月15日 山梨県北岳

  • 撮影記

  •  写真でもわかるように、火山礫の荒原に点々と生え、富士山の植生を代表する光景である。
     頂上を目指したことがないので分からないが、富士山の花は「お中道」という5合目辺りを巻く山道沿いに多く、写真のような光景もその途中で見られる。
     この花は本州中部地方以上の高山帯に成育するが、南や中央アルプスにはウラジロタデはなく、この花だけがある。
     花は雌雄異株で、花のように見えるのは萼で、花弁のように5深裂している。一番下の写真は雌株のそう果で、若い果実は赤紫色を帯びる。

    同じ科の仲間の花
オンタデ2

雌株そう果