ウラジロタデ(裏白蓼)

Aconogonon weyrichii


ウラジロタデ

  • 科名・属名
  • : タデ科 オンタデ属

  • 特徴

  •  草丈30〜100cmの多年草。
     茎は少し分枝し、下向きの毛が密生する。
     葉は互生し、長卵形〜卵形で、長さ10〜20cm、幅10〜15cm。先は鋭頭で、基部は切形かくさび形、有柄。裏面は綿毛が密生して白い。
     花は雌雄異株で、円錐状の総状花序となり、花被は黄白色で5深裂する。花序には短毛がある。
     そう果は倒卵形で3稜がある。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜本州(中北部)
     高山帯の砂礫地、崩壊地

  • 花期
  • : 6〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2004年7月4日 青森県岩木山
     中・花、葉 1992年8月23日 北海道大雪山
     下・雄花序 1983年8月6日 長野県白馬岳

  • 撮影記

  •  オンタデによく似ているが、オンタデの葉裏が緑色であるのに対し、名前のように葉裏に綿毛が多く白く見えるのが特徴である。下の写真にはその様子が写っている。
     北海道から本州中部以北の高山に見られる花であるが、よく気づくのは北海道と東北の山で、アルプスではオンタデを見ることが多い。また、アルプスでも南や中央アルプスにはなく、北アルプスでも中北部だけである。
     花のように見えるのは5深裂する萼であるが、花弁といってもいいくらいの感じだ。
     高山植物は色とりどりの花が一斉に咲くので、こんな地味な花はそのつもりでいないと見逃してしまうかもしれない。

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花序・葉

花アップ