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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
注.APG分類では、学名(P. lapathifolia var. lapathifolia)
- 特徴 :
草丈1〜2mの1年草。
茎は直立し、節はふくれて無毛、大型の個体では上部でよく分枝する。
葉は互生、葉身は披針形〜やや卵形、長さ4〜20cm、幅0.3〜6cm。先は鋭尖形で基部はくさび形。側脈は14〜37対と多く、裏面脈上に粗い毛があり、時に裏面全体に白い綿毛を密生することがある。
托葉鞘は筒形で細脈があり、無毛で縁毛もない。
花は枝先に長さ3〜10cm、径6〜11mmの太い偽総状花序となって先は垂れ下がり、密に白色〜淡紅色の花を密につける。花序柄には上部に短い腺毛を散生し、大型の個体では花序枝は分枝する。花被片は4深裂し、長さ2〜2.5mm。花被の脈の先は2分枝し曲がる。雄しべは6個(時に5〜7個)。
果実(痩果)は扁平な円形で、長さ1.8〜2.5mm、黒褐色でやや光沢がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:北半球、南半球にも帰化) 荒地、水辺の湿地
- 花期 : 6〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年9月24日 栃木県大田原市 中上・全体2 2003年8月24日 栃木県渡良瀬遊水地 中下・全体3(赤白混生) 2018年9月18日 神奈川県川崎市 (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花 2018年9月9日 栃木県渡良瀬遊水地 右上・葉 同 上 右下・托葉鞘 2009年10月10日 静岡県静岡市
- 撮影記 :
夏から秋にかけて高さが1mを越える大型のタデが水辺や河原で目に付く。
同じような大きさになるオオハルタデという花もあるが、托葉鞘に縁毛がないのがこの花で、花被の脈の先が分枝して曲がるので見分けられる。
いずれにしても、イヌタデの仲間は似ているので、花だけ写すのではなく、托葉鞘の毛などはしっかりチェックしなければならない。自分自身の反省も含めて。
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