オオミゾソバ(大溝蕎麦)

Persicaria thunbergii var. hastatotriloba


オオミゾソバ

  • 科名・属名
  • : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴

  •  草丈50〜100cmの1年草。
     ミゾソバに似るが、全体に大きい。
     葉は互生し、卵状三角形で、長さ5.5〜11cm、幅3.5〜7cm。中央のくびれは大きく、葉柄の翼も大きい。
     花は上部の葉腋から出た花柄の先に頭状につき、花被は上部が紅紫色、下部が白色。花柄の腺毛も多い。
     地中枝に閉鎖花をつけるが、地下枝はミゾソバに比べ著しく長い。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  水辺や湿地

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年9月22日 東京都高尾山
     中・花 2008年10月11日   同 上
     下・葉 2009年9月22日   同 上

  • 撮影記

  •  これといって目的もなく出かけた高尾山麓、秋の花が点々と咲く林道際の林下でこの花らしき花を見つけた。
     地面を掘り返すわけにも行かなかったが、茎の上部にしか花がつかないこと、葉柄に翼のあることを確認して本種と同定したが自信がなかった。
     そこで、2009年秋、しっかり違いを確認しようと高尾山に出向き、特徴がわかるようなカットを撮影しなおした。
     同定の基本としている「日本の野生植物」(平凡社)にこの花の記述はなく、「神奈川県植物誌2001」によると、一番確かな違いはミゾソバによく似ていて、葉や葉柄の翼が大きい、地中に出る閉鎖花の地下枝が長いことなどとされている。

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