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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
草丈40〜100cmの1年草。
茎は直立して分枝し、粗く短い伏毛と腺点を散生する。辛味はない。
葉は互生し、披針形〜長楕円状披針形で、長さ5〜10cm、幅1〜2.5cm。先は鋭尖形、基部は細まる。両面脈上に短い伏毛があり、中央に八の字状の黒班がある。乾くと茎や葉は赤褐色になる。葉柄は短い。托葉鞘は筒状で膜質、縁に筒部の半分程度の長い毛がある。
花は茎頂や葉腋に、長さ5〜12cmの穂状の総状花序となって疎らにつき、先は垂れる。花被は下部は緑色、先は淡紅色、長さ約3mm、4〜5深裂する。腺点がある。
果実(痩果)は3稜形の卵形、長さ2.5〜3.5mm、褐色か黒色で光沢はない。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国、台湾、東南アジア〜インド) 水辺、水湿地
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2009年9月22日 東京都高尾山 中上・全体2 2021年9月29日 東京都あきる野市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2009年9月22日 東京都高尾山 左下・花 2021年9月29日 東京都あきる野市 右上・葉 2009年9月22日 東京都高尾山 右下・托葉鞘 2017年10月5日 東京都八王子市
- 撮影記 :
よく似たヤナギタデが湿地に多いのに対し、この花は湿った道端のような場所に多い。また、ヤマギタデが辛味があるのに対し、この花には辛味はない。
しっかり認識して撮影していなかったが、高尾山の林道を歩いていると湿った道路際でこの花が目に入った。今まで何度も歩いていたにもかかわらず、注意力不足でこの花と認識していなかった。
三ツ星認定で以前に増して人の多くなった高尾山であるが、ルートから外れた林道は人通りも少ない。じっくりと葉の八の字状の黒斑や托葉鞘を撮影した。
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