|
- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
長さ1〜2mになるつる性の多年草。
茎はつる状になって分枝し、地を這うか斜上し、無毛で基部は木質化する。
葉は互生し、卵形〜卵状長楕円形で、長さ5〜10cm、幅3〜6cm。先は鋭形〜鋭尖形、基部は切形〜心形で全縁。両面無毛か裏面基部の脈上に毛を散生する。葉柄は短い。托葉鞘は筒形で先は斜めに切れ、膜質。
花は枝先に頭状に多数集まってつき、花被は白色〜淡紅色で、長さ3〜4mm、5裂する。花柄には腺毛がある。
果実(痩果)は、黒色で光沢がなく、花後厚く液質になった花被に包まれる。
- 分布・生育地 :
本州(房総半島南部以西の太平洋側、山口県)〜沖縄 (国外:朝鮮(済州島)、台湾、中国、東南〜南アジア、メラネシア) 海岸近くの林縁
- 花期 : ほぼ1年中
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2003年12月6日 鹿児島県薩摩半島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・花 2017年2月25日 鹿児島県徳之島 左下・果実、右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初めてこの花に出会ったのは、20年以上も前、冬の奄美大島の海岸端だった。冬でも咲く花に加え、光沢のある黒い果実に大喜びした。
冬に訪れた鹿児島県の野間半島の海岸では、サツマノギクとともにこの花が多かった。
花は半開気味であまり面白みはないが、光沢のある膜に包まれた黒い果実(痩果)は印象に残る。
花期はほぼ1年中で、花と果実が同時に見られることも多い。
同じ科の仲間の花
|