ウナギツカミ(鰻攫)

Persicaria aestiva


ウナギツカミ

  • 科名・属名
  • : タデ科 イヌタデ属

  • 特徴

  •  草丈20〜30cmの1年草。
     アキノウナギツカミに似るが、茎の下向きの刺や葉は短く、先が鈍形で、托葉鞘も短い。
     最も大きな違いは、花期が春〜初夏という点である。

  • 分布・生育地

  •  北海道〜九州  水辺や湿地

  • 花期
  • : 5〜6月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年5月10日 静岡県静岡市
     中、下左右   同 上

  • 撮影記

  •  秋に咲くアキノウナギツカミによく似ていて春咲くのがこの花である。アキノウナギツカミがごく普通に見られるのに対し、この花はどこにでもあるというものではない。
     いろいろと情報収集し、静岡県のある湿地に向かった。広い湿地であったがまめに探せばあるだろうと歩き始めた。しかし目に付くのは帰化植物ばかり、それに5月としては珍しく30度を超える暑い日で、すっかりバテてしまった。
     探す場所が違うのかもと、湿地以外に狙いを変えてみたが結果は同じ。あそこま行ったら引き返そうと、最後に尋ねた場所でやっとこの花を見つけた。
     アキノウナギツカミに比べ、草丈は低いものの見た目はそっくり。誰もこない田植え前の田んぼ、シートを敷き花や托葉鞘もしっかり撮影した。

    葉

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花アップ

托葉鞘