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- 科名・属名 : タデ科 イヌタデ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの1年草。
茎の下部は地を這い、上部は直立してよく分枝する。
葉は互生し、長披針形〜線状披針形でやや厚く、長さ3〜9cm、幅2〜9mm。両端は細まり、やや厚く、両面に毛があり、裏面には腺点がある。托葉鞘は筒状で、長さ5〜10mm、同じ長さの縁毛がある。
花は細い総状花序となって疎らに花をつけ、頂生または腋生で直立し、花弁は淡紅色で、長さ約1.5mm。
果実(痩果)は卵円形で、3稜形かレンズ形。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州 (国外:日本固有) 水辺、水湿地
- 花期 : 9〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2009年10月18日 静岡県静岡市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 2016年10月19日 同 上 中下・托葉鞘 同 上 下左・葉 2009年10月18日 同 上 右上・葉裏(腺点)、右下・紅葉 2016年10月19日 同 上
- 撮影記 :
この花があるという静岡の湿地に探しに出かけた9月、偶然出会った地元の方に教えてもらい見つけることができた。花はまだであったが、細く青みを帯びた葉で違いは歴然だった。
10月の半ば、もういい頃だろうと出かけると、花穂はあげているものの全て蕾、もう一度訪れる破目になった。
2週間後訪れると、全て花の終わったそう果のような感じで花がない。まだ蕾もあり遅いわけではと探し、やっと1輪花を開いている株を見つけた。花弁が開くことは珍しいのだろうか、疑心暗鬼ながら撮影した。
ヌカボタデに似ていると言われているが、ヌカボタデの花つきは、まばらなもののよく開花する。また、この花は常に水に浸るような場所に生え、水の中にはまず生えないヌカボタデと生育環境が異なる。
7年後、ほぼ同じ時期に訪れると、同じ場所に残っていたものの葉はすっかり紅葉していた。
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