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- 科名・属名 : トケイソウ科 トケイソウ属
注.APG分類では、学名(Passiflora suberosa var. suberosa)
- 特徴 :
長さ3〜5mになるつる性の1年〜多年草。帰化。
茎は巻きひげとなって他のものに絡み付いて伸びる。
葉は互生し、広卵形で普通3裂(時にしない場合もあり)、長さ、幅とも7〜12cm。先は鋭尖頭、若い時は両面に白い短毛が密生する。葉柄は2〜3cm、中間辺りに1対の腺がある。
花は葉腋に1〜2個つき、淡黄緑色で径2〜3cm、星形になる。花柄は長さ約2cm。
果実は扁球形〜球形で、長さ約10mm、径7〜8mm。緑色で後に黒紫色に熟す。
別名 クロミノトケイソウ
- 分布・生育地 :
逸出帰化(南、中米原産) (国外:世界の熱帯、亜熱帯域に帰化) 道端の林縁
- 花期 : ほぼ1年中
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2006年3月17日 沖縄県宮古島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花 同 上 中下・果実1 2021年3月15日 沖縄県伊良部島 左下・果実2 2014年9月3日 沖縄県西表島 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
初めて渡った宮古島、隆起さんご礁の平坦な島で、最高点でも115mしかない。同じ八重山諸島の石垣島、西表島に比べると高い山がないせいか植物の種類は少ない。
それでも、この島でしか見られない花もあり、春先訪れてみた。そういった植物は海岸近くのさんご礁の隆起した海岸に集中しており、内陸部は深い森があるわけでないので、一回りするとこれといって興味を引く場所は少ない。
目的もなく車を走らせていると、つる性の植物が目に入った。小さな星形の変わった花と、これまた小さな果実がついていた。
調べたらクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)と同じ仲間の帰化植物とわかった。
沖縄で最初園芸植物として栽培されていたものが逸出・野生化し、最近沖縄各地でちょくちょく見かけるが、本土ではまだ見たことがない。
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