ビロードエノキグサ(天鵞絨榎草)

Acalypha australis var. velutina


ビロードエノキグサ

  • 科名・属名
  • : トウダイグサ科 エノキグサ属

  • 特徴

  •  草丈30〜60cmの1年草。
     茎は直立し、上向きの曲った毛が密生する。
     葉は互生し、長楕円形〜卵形で、脈上に長い斜状毛があり、脈間には細毛を密生し、触るとビロード状である。先はあまり尖らない。
     花は上部に雄花が穂状につき、基部に雌花がつく。

  • 分布・生育地

  •  本州(関東地方以西)〜九州

  • 花期
  • : 8〜10月

  • 撮影月日・場所

  •  2009年10月10日 静岡県静岡市
     中・雄花   同 上
     下・葉   同 上

  • 撮影記

  •  この地の植物ガイドにこの花が記載されていた。エノキグサは知っていたがこの花は知らなかった。「帰化植物図鑑」にも記載はなく、「神奈川県植物誌」でやっとその詳細がわかった。
     現地を訪れた際、道端、荒地という生育環境に目を光らせるが、それらしき花は見当たらない。出てくるのはエノキグサばかりだ。
     田んぼの帰化植物を撮影し、ふと横を見ると葉の感じが異なるエノキグサが目に入った。もしかしてと葉を見ると、毛が密生している。触ると和名のようにビロード状の感触がある。間違いなくこの花だ。
     秋の日差しが強く、遮光しても満足できる写真は撮れなかったが、何とか収めたのがこのカットである。

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雄花

葉