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- 科名・属名 : トウダイグサ科 エノキフジ属
- 特徴 :
高さ2〜5mの常緑小高木。
葉は単葉で互生、葉身は卵状長楕円形、長さ6.5〜10cm。先は鋭尖形、基部は円形、縁には粗い微鋸歯がある。質は薄く膜質、表面は光沢があり、3〜5本の脈が目立ち、基部に2個の蜜腺がある。葉柄は長く、長いものでは10cm程度になる。
花は雌雄異株、雄花は頂生の円錐花序となって葉より長く、疎らに分枝し、黄緑色の花をつける。萼は3〜5裂し、裂片は卵形で先は鋭形、雄しべは多数。雌花は総状花序となり、葉より短い。萼は5裂し、裂片は卵形、先は鋭形。子房は3室で無毛。花柱は先から中央まで裂ける。
果実(刮ハ)は球形、径約1cm弱、熟すと3裂する。
- 分布・生育地 :
九州(奄美大島・徳之島)、沖縄 (国外:中国(南部)) 海岸近くの石灰岩地、林縁
- 花期 : 3〜10月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2021年3月16日 沖縄県宮古島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雌花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
宮古島は標高が高い所でも100m強と低く、古くからの植物がないため植物相はやや貧弱だ。
それでもこの島でしか見られないか、この島以外では少ない植物がいくつかある。
ミヤコジマコケリンドウもその一つで、何度か訪れた。
何度目かの撮影の後、それまで訪れたことのない島のあちこちを廻ると、ある林縁でこの花が咲いているのに出会った。
目立たない花であるが、個体数はかなり少ないようだ。
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