キイルンカンコノキ(基隆?餬木)

Glochidion lanceolatum


キイルンカンコノキ

  • 科名・属名 : トウダイグサ科 カンコノキ属
     注.APG分類V、Wでは、コミカンソウ科コミカンソウ属(Phyllanthus keelungensis)

  • 特徴 :
     高さ10mになる常緑小高木。
     葉は対生し、葉身は長楕円形〜披針状長楕円形、長さ5〜9cm、幅2〜3.5cm。先は鋭尖形にすぼまるが先端は鈍形、基部は歪んだ鋭形、6〜7対の側脈があり、全縁。質は革質、緑色で無毛。葉柄は長さ約4mm。
     花は雌雄同株で、葉腋からでた短い枝先に6〜10花からなる散形花序となり、花弁はなく雄花は淡黄緑色の6個萼片が平開し、雌花は直立する。雄しべは普通4個。
     果実(刮ハ)は扁球形で紫色に熟す。

  • 分布・生育地 :
     九州(沖永良部島)、沖縄(沖縄島、八重山列島) (国外:台湾、フィリピン)
     低地の疎林内

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2017年9月3日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花    同  上
     左下・果実 2018年1月15日  沖縄県国頭郡
     右下・葉 2017年9月3日  沖縄県西表島

  • 撮影記 :
     沖縄にはよく似たカキバカンコノキがあり、色々な図鑑を当たって同定したが、図鑑によって記述内容が異なり、最後はどっちがどうかわからなくなった。
     一応、葉が小さく細めで先が鋭尖頭、果実が紫色に熟すことなどから本種と判断したが、カキバカンコノキの要素もあり断定しきれない。
     花の時は目立たないが、果期になると面白いつき方をする実はよく目立つ。

  • 葉

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花

果実