コミカンソウ(小蜜柑草)

Phyllanthus lepidocarpus


コミカンソウ

  • 科名・属名 :
     トウダイグサ科 コミカンソウ属

  • 特徴 :
     草丈15〜50cmの1年草。
     茎はやや分枝し、少し赤みを帯びる。
     葉は分枝した枝に互生し、長楕円形〜倒卵形で長さ6〜25mm。縁には短毛がある。
     花は葉腋に下向きにつき、雌雄異花。雄花は枝先に5〜7個束生し、雌花は下部に単生する。花被片は6個で花弁と萼片の区別はない。雄花の花被片は、倒卵形で長さ0.3〜0.5mm、雌花の花被片は赤みを帯び、長さ0.6〜0.9mm。
     果実(刮ハ)は扁平な球形で径2〜2.2mm、表面には小さなこぶが多数ある。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:世界の熱帯域)
     道端、荒地、畑

  • 花期 :  7〜10月(沖縄は1年中)

  • 撮影月日・場所 :
     2003年9月20日  宮崎県加江田渓谷
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花 2015年10月13日  宮崎県児湯郡
     下・果実    同  上

  • 撮影記

  •  2列に並んだ葉のつく枝の下に、ミカン色というか赤褐色の小さな果実(刮ハ)が行儀よく並んでいる。この実の様子をミカンに例えて和名がつけられている。
     キダチコミカンソウに似ているが、刮ハの表面に小さな突起があるので区別できる。
     ミカンと称する以上、食べられるかどうか試したのだろうか。トウダイグサ科は有毒な植物が多いので、個人的には遠慮するが。
     道端や畑に多く帰化植物のように思われているが、自生種のようであるが。
    同じ科の仲間の花
花

果実