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- 科名・属名 : トウダイグサ科 トウダイグサ属
注.APG分類では、学名(E. humifusa)
- 特徴 :
茎の長さ5〜23cmの1年草。
根は細く、茎は地を這い、2分枝を何回も繰り返して広がるが、節から根を出さず、無毛か長軟毛がある。
葉は対生、葉身は左右非相対称の長楕円形〜倒卵形、長さ0.5〜1.5cm、幅0.3〜0.7cm。先は円形、基部は左右非相称円形〜切形、縁は細鋸歯がある。表面は緑色または赤味を帯び、両面無毛か長軟毛があり、表面に斑紋はあるが目立たない。葉柄は長さ0.8〜1.4cm。托葉は離生し、線状三角形〜狭三角形、長さ0.7〜1.5mm、無毛でしばしば3裂する。
花は上部の葉腋に杯状花序を単生するか、葉状の苞を持ち集散花序につく。花序の柄は長さ1.3mm以下。釣鐘形の総苞は長さ約0.6mm、上部に腺体が4個あり、長楕円形で幅約0.2mm、それぞれ花弁状の付属体がつく。付属体は白色か赤味を帯び、長さ約0.1mm。子房は平滑、無毛か長軟毛が生える。
果実(刮ハ)は扁卵形で3稜があり、長さ約1.5mm、幅約2mm、平滑で無毛か長軟毛が生える。裂開後に宿存する柱状体は長さ1.2〜1.3mm。種子は卵形で4稜があり、灰褐色で平滑、長さ約1mm、
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:東アジア〜ヨーロッパのユーラシア大陸の温帯域に広く分布 路傍、荒地
- 花期 : 6〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2006年9月30日 東京都八王子市1 中上・全体2 同 上 中中・全体3 2022年9月9日 同 上2 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・果実(刮ハ) 2006年9月30日 同 上1 右上・葉 2022年9月9日 同 上2
- 撮影記 :
トウダイグサ科のニシキソウ属は圧倒的に帰化種が多く、在来種はこの花だけ。それも帰化種に押され少なくなっているとのこと。私も未撮影だった。
この秋、何とかこの花を見つけようと、地表を這っているニシキソウを見る度にチェックしていたが、多いのはコニシキソウばかり。花期も終わりに近づいた頃、八王子の住宅街の空地でやっとこの花を見つけた。
特徴が分るようにと果実のアップを写そうと、中間リングをつけ地面に這いつくばっていると、通りがかりの人から不審の目で見られた。
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