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- 科名・属名 : トウダイグサ科 アブラギリ属
注.APG分類では、アブラギリ属の学名(Vernicia)、種小名変わらず
- 特徴 :
高さ10〜12mの落葉高木。栽培逸出。
樹皮は灰褐色で滑らかで、小さな皮目がある。枝は初め緑色で暗褐色になる。
葉は互生、葉身は卵形〜広卵形、長さ約20cm。先は尖り、基部は心形、縁は全縁、上部が浅く3裂する場合もある。表面基部に柄のない腺が2個あり、裏面は淡緑色で、全体に黄褐色の細毛がある。
花は雌雄同株、枝先に円錐花序になり、白い花をつける。雄花序は雄花が多数つき、雌花が混じることがある。雌花は単生か少数。花弁は5〜10個、基部に褐紫色の筋がある。子房は楕円形。花柱は3〜5個、先は2裂する。
果実(刮ハ)は球形、溝はなく先が急に尖り、径4〜5cm、裂開しない。種子は4(稀に5)個、長さ2.5〜3cm。
別名 シナアブラギリ
- 分布・生育地 :
栽培逸出(中国〜東南アジア原産)(稀に野生化) (国外:中国(中・南部)、ベトナム(北部)、ミャンマー(南部)、北アメリカに帰化) 山地
- 花期 : 5月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年4月25日 大分県臼杵市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
大分県南部、九州山地を抜ける山道を走っていると、谷間の大木に白い花が咲いているのが見えた。
アブラギリと思ったが、地元の花仲間からそうではなく本種と教えられた。
桐油を採るためなどに栽培されたとされるが、アブラギリよりははるかに少なく、また現地は人里は離れた山中、どう考えても栽培するような場所ではなく、種を鳥が運んだ?のではと思った。
花弁の基部の褐紫色の筋が目立ったが、図鑑ではアブラギリは果実が扁球形でやや小さく溝があり、葉の裏面が多少灰白色を帯びるなどが異なるとされる。
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