ヤマヒハツ(山篳撥)

Antidesma japonicum



  • 科名・属名 : トウダイグサ科 ヤマヒハツ属

  • 特徴 :
     高さ3〜5mの常緑小低木。
     枝は細くてよく分枝する。若枝、花序、葉柄などに短毛がある場合もある。
     葉は互生し、広披針形〜狭倒披針形、長さ6〜10cm、幅2〜4cm。先は長い鋭尖形、基部はくさび形、全縁。薄い革質で表面は光沢があり、裏面は中脈が突出し、脈上に短毛がある。葉柄は長さ4〜6mm。
     花は雌雄異株で、枝先や葉腋に総状花序となる。雄花序は長さ1。5〜3cmで、花弁はなく萼片と雄蕊が4個、雌花序は長さ3〜6cm、3〜5個の萼片があり、子房は卵形で花柱の先が3〜4裂して反り返る。
     果実(核果)は歪んだ楕円形で、長さ3〜6mm、初め紅色後に黒熟する。

  • 分布・生育地 :
     本州(和歌山)、四国〜沖縄 (国外:東〜東南アジアの熱帯、亜熱帯域)
     山野の林縁や疎林内

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2007年4月28日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花(雌花)    同  上
     左下・果実 2017年11月6日  沖縄県国頭郡
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     のんびりと沢沿いの道を歩いていると、枝先に咲く地味な樹の花が目についた。
     普段は目的があって急いで歩く場所なので目に付かなかったのだ。
     樹木の同定は難しく、花や葉の形から本種と判断したが間違っているかもしれない。
     よく似たコウトウヤマヒハツとは、葉先の形、葉脈のつき方などで見分ける。

  • 葉

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花(雌花)

葉