ヤンバルアカメガシワ(山原赤芽柏)

Melanolepis multiglandulosa


ヤンバルアカメガシワ

  • 科名・属名 :
     トウダイグサ科 ヤンバルアカメガシワ属

  • 特徴 :
     高さ4〜10mの落葉小高木。
     葉は対生し、葉身は卵状円形〜広卵形、普通3〜5裂するが分裂しないものもあり、長さ10〜25cm。先は鋭尖形、基部は心形、縁には粗い鋸歯がある。葉柄は葉身と同長。
     花は雌雄異株で、上部の葉腋に総状または円錐状の花序となり、花は小さくて花弁はなく、径約5mm、黄色を帯びた緑色。萼片は5個で狭卵形〜披針形、雄花では平開し、雌花では直立する。
     果実(刮ハ)は扁球形で径約1cm、星状毛が密生し、熟すと2〜3裂する。

  • 分布・生育地 :
     沖縄 (国外:台湾、東南アジア、メラネシア)
     疎林や二次林の林縁

  • 花期 :   4〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2013年5月25日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・雄花    同  上
     左下・果実 2016年7月5日  沖縄県西表島
     右下・葉 2013年5月25日  沖縄県石垣島

  • 撮影記 :
     沖縄にはアカメガシワも分布し、何となく撮影していたと勘違いしていたが、チェックしてみるとこの花はなかった。
     雰囲気はアカメガシワと似ているが、属も異なり、よく見ると葉が3〜5裂することが多く、縁も粗い鋸歯があるなど、アカメガシワとはかなり異なる。花も大分異なっている。
     そんな違いをしっかり頭に入れて石垣島や西表島の林縁を見ると、予想以上にこの樹が多く、何で撮影していなかったのかと思った。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
雄花

果実