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- 科名・属名 : ツバキ科 ナツツバキ属
- 特徴 :
高さ10〜15mの落葉高木。
樹皮は滑らかで10年目位から剥落が始まり、剥落した後は淡い灰赤褐色だが、次第に灰褐色になり斑紋となる。
葉は互生し、葉身は楕円形〜長楕円形、長さ4〜10cm、幅2.5〜5cm。先は鋭く尖り、基部は鋭形、表面は緑色、裏面は粉白色を帯び、裏面には長い伏毛があり、主脈の脈腋には毛叢がある。葉柄は長さ3〜15mm。
花は本年枝の葉腋にやや上向きにつき、花弁は5個、白色で径6〜7cm。縁は波打ち不整の微鋸歯があり、背面に長い絹毛が密生する。
果実(刮ハ)は球状で径約1.5cm、秋に熟して上部が5裂する。
- 分布・生育地 :
本州(福島、新潟県以西)〜九州 (国外;朝鮮(南部) 山地林内
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年6月28日 大分県飯田高原 中上・全体2、中下・花 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果実 2023年8月5日 静岡県藤枝市 右上・葉 同 上 右下・幹 2016年6月28日 大分県飯田高原
- 撮影記 :
冬から春にかけて咲くヤブツバキの花を白くした花で、夏に咲くことから和名がつけられている。
ただ、ヤブツバキがツバキ属なのに対し、この花はナツツバキ属とされていて、果実(刮ハ)の裂開の仕方(ツバキ属は底まで裂開するのに対し、ナツツバキ属は上部だけが裂開する)が異なる。
梅雨時には珍しく風雨が強い日、いつもなら観光客が多く見られる大分県のこの高原も誰一人いなかった。
大きいものは15mにもなる高木であるが、ここの木は5mにも満たない高さで花をつけており、花を手にとって見ることができた。
しかし、風雨が強くてカメラに雨がかかり、花も風に揺れてじっくり撮影という訳にはいかなかった。
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