|
- 科名・属名 : ツバキ科 ナガエサカキ属
注.APG分類ではサカキ科(PENTAPHYLACACEAE)、属名以下変わらず
- 特徴 :
高さ2〜10mの常緑小高木。
枝に密に灰褐色の伏毛がある。
葉は互生、葉身は楕円形〜長楕円状披針形〜倒卵形、長さ5〜11cm、幅1.7〜2.7cm。先は尖り、基部はくさび形〜鋭形、縁には微小な鋸歯があるか全縁。葉の表面は緑色、無毛で光沢は弱く、裏面は淡緑色で全面に伏毛がある。葉柄は短い。若葉は赤味を帯びる。
花は新枝の下方の葉腋につき、単生でやや下向きにつく。花柄は長く伏毛が散生する。花弁は白色、倒卵形〜へら形、長さ約10mm。萼片は5個、広楕円形〜ほぼ円形で先が次第に尖り、長さ約10mm、背面に長い伏毛が散生する。雄しべは約30個、花弁の基部に合着し、花糸は有毛、葯も背面は有毛。子房は卵形、花柱は長さ約1cm、どちらもほぼ無毛。
果実(液果)は球形、径約8mm、黒熟する。種子は腎形、長さ約1.5mm。
- 分布・生育地 :
沖縄(沖縄島) (国外:日本固有) 山地の谷沿いや林縁
- 花期 : 7〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年7月8日 沖縄県国頭郡 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上、中中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
沖縄島北部やんばるの森、山中に伸びる林道を走っているとこの花が咲いているのが目に入った。
まだ花期には少し早いのか蕾の木が多かったが、いくつか花を咲かせている木もあった。
和名にも付けられているように花柄が長いのが特徴で、沖縄島の固有種である。
八重山諸島に固有のケエナガサカキに似ているが、萼片の先が尖り、葉が細長く、若葉が赤くなるなるなどの違いがある。
同じ科の仲間の花
|