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- 科名・属名 : ツヅラフジ科 アオツヅラフジ属
- 特徴 :
つる性で常緑の多年草。
茎には毛がある。
葉は楕円形〜狭長楕円形、長さ2〜8cm、幅1〜4cm。先は円く、基部はくさび形で時にやや張り出し、全縁で切れ込まず、無毛。
花は茎頂や葉腋から短い花序を出し、小さな白色〜帯黄緑色の花をつける。萼片、花弁は6個、外側の萼片3個は小さい。
果実(石果)は球形、藍黒色に熟す。
アオツヅラフジによく似ているが、葉が楕円形で細長くて切れ込まず、全縁で無毛であることが相違点とされている。
ただ、アオツヅラフジは形態の変異が大きく、これも変異の範囲として同一種に扱う考え方もある。
- 分布・生育地 :
九州(徳之島) (国外:台湾他) 海岸近くの草地
- 花期 : 2〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年2月25日 鹿児島県徳之島 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
真冬のこの時期に花をつける特産種の撮影に徳之島を訪れた。
何とか目的の花を撮影した翌日、ひょっとしたらこの花が咲き始めているかもと生えているという場所を探して見た。
日本では徳之島だけに知られているが、自生地は海岸近くの耕作地の脇の狭い草地、いつ消えてもおかしくないような場所に細々と生えていた。
アオツヅラフジによく似ていて、特徴の欄に記したように葉が無毛、楕円形で切れ込まないなどという違いがあるとされる。
ここでは別種の考え方を取ったが、同一種という考えもある(最近出版された「改訂新版 日本の野生植物」(平凡社刊)では同一種扱い)。
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