キツリフネ(黄釣舟)

impatiens noli-tangere


キツリフネ1

  • 科名・属名 : ツリフネソウ科 ツリフネソウ属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの1年草。
     全草無毛で、やや白みを帯びる。
     葉は互生し、葉身は卵形〜長楕円形、長さ4〜8cm、幅2〜5cm。先は鈍く、基部は鋭形、縁には粗い鈍鋸歯がある。葉柄は長さ2〜5cm。
     花序は葉腋から下垂し、総状花序に3〜5花つく。花の太い筒状部分は萼で淡黄色、内面に赤褐色の斑点があり、長さ3〜4cm、径約1cm、距に向かって次第に細くなり、距は下に伸びてわずかに湾曲するが屈曲しない。花弁は3個、旗弁は広卵形、翼弁の上裂片は四角形状、下裂片は倒卵形。雄しべは5個、花糸は淡緑色、葯は淡いクリーム色。
     果実(刮ハ)は紡錘形、長さ1.5〜2cm。正常花が咲く前に閉鎖花をつけることが多い。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:東アジア、シベリア、ヨーロッパ、北アメリカ)
     山地の湿った林下、渓流沿い

  • 花期 :   7〜9月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2003年9月15日  岐阜県恵那市
     中上・全体2 2014年9月13日  熊本県阿蘇
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中中・花1 2017年9月13日  東京都八王子市
     中下・花2(側面) 1977年7月3日  山梨県櫛形山
     左下・果実 2017年9月13日  東京都八王子市
     右下・葉    同  上

  • 撮影記 :
     ツリフネソウとともに、秋口の谷沿いや湿地でなどでよく見かける花の一つである。
     色が違うので間違えることはないが、よく見ると距も巻かないで下に垂れている。
     ホウセンカと同じ仲間で、果実は熟すとはじけて種を飛ばす。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
キツリフネ2

花1

花2(側面)

果実