zanpamiru

ザンパシロミルスベリヒユ（残波白みる滑りひゆ）（注.ひゆは草冠に見るという字）

Sesuvium portulacastrum var. 未定

シロミルスベリヒユ１

科名・属名　：
　ツルナ(ハナミズナ)科　ミルスベリヒユ属

注．ＡＰＧ分類では、学名ハマミズナ属

特徴　：
　草丈２０～５０ｃｍの多年草。
　多肉質で茎は分岐し地を這い、節から根を下ろす。
　葉は長楕円状線形～線形で長さ２～４ｃｍ。緑色で多肉質で厚い。
　花は葉腋に単生し、花弁はなく萼が花弁状になり、長さ５～６ｍｍ。先は円く（シロミルスベリヒユでは尖る）、内面は白色。雌しべは６個（同　３個）で多く、子房も５室（同　３室）より多い。
　果実は卵状長楕円形で長さ約５ｍｍ、辺縁に鈍い稜があり、種子は２，５００個（同　１，０００個）と２．５倍もある。

分布・生育地　：
　沖縄（本島）　（国外：不明）
　海岸の岩場

花期　：　　６～１２月

撮影月日・場所　：
　2015年10月5日　　沖縄県中頭郡
　(上は拡大写真あり、写真をクリック）
　中・花、下・葉　　　　同　　上

撮影記　：
　２０１５年、沖縄生物学会で新種と認められたばかりのシロミルスベリヒユの変種とされる。
　基本種と比べ、花弁の先が円く、雌しべの数が６個と倍、子房も５室で種子は２，５００個と２．５倍あることが違いとされている。
　海岸という厳しい環境に適応するために変化したものと考えられ、今のところ沖縄本島中部の残波岬だけに知られている。
　自生地は観光客が散策する隆起珊瑚礁の岩場で、地面に這いつくばって撮影する姿は、観光地にはちょっと馴染まない。
　種子の数はわからないが、確かに花弁の先は円いように感じた。

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