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- 科名・属名 : ウマノスズクサ科 カンアオイ属
注.APG分類では、カンアオイ属の学名は(Asarum)
- 特徴 :
葉は卵形〜楕円形、長さ6〜12cm、幅5〜9cmの多年草。
先はやや尖り、基部は心形。表面は光沢がなく、しばしば雲紋が入る。
花は小型、萼筒は短い筒形、長さ7〜10mm、径10〜12mm。上部で軽く括れ、口環がある。萼裂片は扁三角形で開出し、長さ筒部の半分程度。
雄しべは12個、花柱は6個、萼筒から突出しない。
- 分布・生育地 :
本州(静岡県) (国外:日本固有) 山地林下
- 花期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年8月10日 静岡県愛鷹山 中上・全体2 2021年7月20日 静岡県富士市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花 2016年8月10日 静岡県愛鷹山 左下・花(萼筒)、右上・葉1 同 上 右下・葉2 2021年7月20日 静岡県富士市
- 撮影記 :
この花は、改訂版の「日本の野生植物1」(平凡社刊)では取り上げられていないし、APG分類の「日本維管束植物目録」にも学名の記載はない。
ただ、「静岡県植物誌」ではオトメアオイの変種(var. intermedia)として載せられている。
違いは萼筒が短筒形、萼裂片は扁三角形で筒部の半長と記されている。
栽培者の間でも本種は認識されているが、どう位置づけていいかよくわからない。一応ここでは「静岡県植物誌」の記載に沿ってオトメアオイの変種としてアップした。
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