イワタカンアオイ(磐田寒葵)

Heterotropa kurosawae


イワタカンアオイ1

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum kurosawae)

  • 特徴 :
     葉は円形で長さ5〜6cmの多年草。
     表面は雲紋が入る場合もある。
     花は暗褐色で、ヒメカンアオイに似ているが、花期が違うことと、萼筒内部の縦襞が約30本もあり、横襞も約10本と格子状の模様が細密である。
     中に花が緑色となるアルビノの品種がありアオバナイワタカンアオイ(仮称)とした。

  • 分布・生育地 :
     本州(静岡県西部〜愛知県東部) (国外:日本固有)
     山地林下

  • 花期 :  10〜2月

  • 撮影月日・場所 :
     2004年1月1日  静岡県磐田市
     中上 1994年1月2日    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花 2003年12月30日  愛知県新城市
     下・花内部 2004年1月1日    同  上

  • 撮影記 :
     故郷の名前のついた花で、発見された磐田市のある林下で撮影した。
     学名のkurosawaeは、母校の高校の生物教師で、地域の植物研究に尽くされ、この花を発見した故黒沢良房先生から付けられている。今でも柔和な笑顔が思い出される。
     この花は萼筒内部の襞が多いのが特徴であるにもかかわらず、内部写真ではあまりそのことがわからない。

  • 同じ科の仲間の花
イワタカンアオイ2

花 花内部