カケロマカンアオイ(加計呂麻寒葵)

Heteroteopa trinacriforme


カケロマカンアオイ1

  • 科名・属名 :
     ウマノスズクサ科 カンアオイ属
     注.APG分類では、学名(Asarum trinacriforme)

  • 特徴 :
     葉は卵状楕円形、長さ5〜9cmの多年草。
     基部は深い心形で、雲紋がある。
     花は小型で長さ1〜1.5cm。萼筒は茶褐色で、先は3裂し、縁は強く反り返る。
     ミヤビカンアオイに似るが、雌しべは3個、雄しべ6個と半減している。

  • 分布・生育地 :
     鹿児島県(奄美諸島) (国外:日本固有)
     広葉樹林下

  • 花期 :  
  • 3〜6月
  • 撮影月日・場所 :
     2007年6月9日  鹿児島県奄美大島
     中 2006年6月11日    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
     下 2007年6月9日    同  上

  • 撮影記 :
     奄美大島の南にある加計呂間島の名のついたカンアオイ。ある情報でこの花が奄美大島にもあることを知り、2月に目ぼしい場所を探してみた。
     暗い常緑樹林下、やっと小さな葉のカンアオイを見つけた。蕾らしきものがついている。花期は大分後のようだった。
     6月、再度訪れ現地に行くと、花が見当たらない。遅いかなと思ったが、やっとのことで小さな花つけた株を見つけホッとした。
     ミヤビカンアオイに似ているが、雌しべの数や花期が違う。
     翌年再度訪れてみると、当たり年だったのか、いくつかの株に花がついていた。
     自然界では、気象条件により花の咲き具合に大きな違いがある。いい年に当たるためには何度か訪れるしかない。

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カケロマカンアオイ2

花アップ